キラキラ起業もそろそろ疲れる
最近すごい数の“キラキラ女子起業家”がいる。
今日はそれに関する違和感について考察。
実は1年半ほど前、このキラキラ女子起業家に混ざってみたことがあった。
その頃、なんとなく将来は起業しようと考えていた自分は、そういった今どき起業女子に興味があり、その輪の中に入ってどんなものか体験してみた。
結果、自分には全く合わなかった。
「将来起業しようと思ってるんです」
とその起業女子先輩方に話すと、色々な今時の手順を教えてくれた。
例えば、
といったこと。
私は素直に面白く思い、一通りやってみた。滅多にアップしていなかったフェイスブックを実名にし、友達だけの公開を全員へ公開へ変更し、毎日のように楽しそうな“リア充”写真をアップ。
知らない女子へ友達申請をして友達を増やし、そうするとバンバン逆に起業女子達から友達申請をいただくようになりそれを承認し続け友人の数を増やす。
そして、自分の強みやビジネスの上で役立つ自分の特性を掘り下げて“自分探し”してみる
先輩曰く、そういうことをすることで自分の認知を広げ、自分を知ってもらうことが大切だということ。お客様は知らない人からではなく知っている人から買いたいと思うからだということ。そして自分の強みを知って活かすことで、スムーズにビジネスを進めることができること。そんなことを教えてくれた。
そんなことを半年ほどやって、大変申し訳ないが、飽きた。完全に飽きた。
なにかが違う。
違和感をたっぷり感じて、その違和感はなんなのか、この度改めて考えてみた。
それは、皆同じことをやっているということだった。
まだ起業女子の走り始めの頃は上記のような方法でビジネスを展開しても女性のビジネスとしては成り立って成功したのかもしれない。
でも今はどうだろう。日常に不満を持つ主婦や会社員女性などが一気にプチ起業をし始め、今となっては女子ビジネスが完全飽和状態だ。
そんな状況で、みんながキラキラとフェイスブックに自分を売り込み、鮮やかな洋服でゴージャスなランチやディナーを楽しみ写真に撮って挙げ、私幸せ!みたいなことを日本中で同時に行っても、なんら目を引くことも差別化することもできないのではないだろうか。
そんな違和感をだんだん感じることになり、そんな人々と交流することも見ることも疲れてしまった。
元々、女子でつるむのが学生のころから苦手だったのだ。昔から集団行動でキャピキャピする傾向のある女子のグループが苦痛で仕方なかった。
そんなものだから、もちろんこういった起業女子グループの輪にも継続して所属できなかった。
でも、私だけではないだろうと思う。
こんなキラキラを「演出」することは人生を疲弊させ疲れてくる。
もちろんキラキラすることに憧れがあり、それで自己欲求を満たせて幸せを感じる人はおすすめする。でも“頑張って”そうすることが女子起業成功の道だからと言われ、それを信じて頑張り続けている人は、今一度思い直してもいいのではないだろうか。
本当の成功は、自分のビジネスの売上が自分の理想とする状態にあることが第一だ。なぜなら、売上や利益が確保できないと、継続ができずビジネスが成り立たないからだ。
長い目で見て売上が上がってきていると思うのなら良いが、どう考えてもそのキラキラアピールにかけるコストが費用対効果につながっていないと疑いが湧いて来たら、やめる勇気も必要だと思う。
ここまでキラキラ系起業が増えたからこそできる、逆ビジネスだってあるだろうから。
こんな中、逆に目立つためにはどうするべきか。
私なら、こんなことをするだろうか。
- 逆に見つけるのが困難なサイトを作って、知る人ぞ知る秘密の商品やサービスを提供する
- 会員だけが買える商品やサービスを提供する
- 紹介でしか買えない商品やサービスを提供する
キラキラでオープンが今の主流なら、ミステリアスでクローズな路線とか。秘密的な感じでいくとおもしろそうだと思う。
人と同じことをして集団行動をしたがるのが女の性だろうか。人と違う自分に恐怖を覚えるのも女性の方が男性より多いのかもしれない。
また、女性の特徴として、ビジネスがスピリチュアル系に偏りやすいということも違和感を感じる。もちろん女子からの需要が多いから供給が増えるという事実もあるだろうが、あまりスピリチュアルに偏りすぎることは避けるべきだろう。現実逃避や誤った人生の決断を起こす可能性がある。
女性にスピリチュアルな力を持つ人が多かったり、日本女性自身にその力を開発できる資質が備わっていることもあるだろうが、だからといって。
現実とスピリチュアルのバランスを取ることを、女性は人一倍気をつけておかなければならないと思う。
フと我に帰った時、なんでそんなにスピリチュアルな世界にのめり込んでしまったんだろうと後で思うかもしれないが、その時は気づきづらいのだ。
何事も中庸、バランスが大事。
そんなことを、自分も日々気をつけて生きていこうと感じている。