ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

「なんか、この人変」アスペルガーの話し方の独特な特徴8個(番外編:表情について)

アスペルガーにはアスペルガーの話し方の独特な特徴がある。それは一般人からしたら意味不明の要素が満載。

日々我が家のアスペルガー夫の話し方には疑問を呈すばかり。基本会話していても微妙な違和感を感じる。この言葉にできない「なんか、この人変」なリストを改めて8個にまとめ、自分のモヤモヤを備忘録的に残してみようと思う。

身内や周りの方で下記8個に該当する数が多い人は発達障害の可能性を考えてもよいように思う。どの項目も単体でみると「いるいる、そういう人」と思うことも、どれもこれも当てはまるとアスペルガーの特徴となる。

 

アスペルガーの話し方の特徴*

1)妻を名前で呼べない

夫が私を何て呼ぶか。つい最近まで私の旧姓の苗字で「〜〜ちゃん」と呼んでいた。(例えば山本さんならやまもとちゃん、のように)

今は進化して「ねえ」とか「ちょっと」。

付き合っているときに必ず通過する儀式、「ねぇ、なんて呼んだらいい〜〜?私はじゃぁ〜〜って呼ぼうかな♡」というポイントを通過することももちろんなく。そんなこと、彼の人生で経験したことがなかったらしい。「人って付き合ってるときそういう確認作業し合うんだよ?やったことないの??」と聞いてみたことがあるが、「ない。なんのためにするの?というか下の名前で呼ばれるなんて嫌だ」と意味のわからない返事が返ってきた。夫は自分のことを「〜〜さん」と苗字で呼んでほしいらしい。「私も同じ名前なんですけど・・」このあたりの感覚、本当にアスペルガーっぽい独特なものだ。

 

2)人が傷つく言葉を平気で言う

付き合っているときに相当揉めたのがこれだった。アスペルガーには「これを言ってしまうと相手が傷つくかな」と想像する力が欠如している。そのため、思ったらそのままストレートに正直に言葉に出してしまう。そしてそのことが悪いと自覚していないため、相手が気分を害して怒ってきても、怒られている意味がわからないという状況に陥る。結果、口論になり大げんかに発展する。

よくあるのが夫の「太ったね」発言問題。夫が「太ったね」と言い、私が「そういうことは言ったら女性は言ったら傷つくから言っちゃいけないんだよ!」と返す。どこの家庭にもありそうな会話に聞こえるだろうが、アスペルガー夫はこの会話を100回しても言い続けるところに特徴がある。こちらは根気強く「人が嫌がることを言ったらだめだよ」と100回テンション変えず諭し続けるメンタルの強さを強いられる。

 

3)マシンガンのように話し続ける

 アスペルガーにはON/OFFスイッチがあるようだ。そのスイッチがONになったが最後、人がどんなに興味のない顔をしていても、あからさまに下を向いて聞くまいとしても、堰を切ったように話し続ける。その時に空気を読む力はゼロなので、とにかく相手のことはおかまいなしに話し続ける。それはもう、どうにもとまらない

夫は自覚があるようで、30分〜1時間話し続けた後はいつも我に帰り「・・話しすぎた?」と私に聞いてくるようになった。「うん、話しすぎだね。」と返す。夫がそうやって饒舌に話をし続けているとき、私は「また始まった」と思ってたいだい聞いていない。夫の顔も見ず、違うことを考えていたりテレビを見ていたりする。それでも夫は気付かず話し続けるところがある意味すごい。アスペルガー会話のキャッチボールはできない。会話がキャッチボールにならない人がいたら要注意。

 

 

4)話を遮る

話を遮るということは本人にだいぶ自覚が芽生えて気をつけているようだ。気付く前は、よく職場でも人の話を「でもさ〜、」と遮っていたらしく、自分でふと「やばい」と気づいたらしい。自覚できてきているだけマシだが、自覚していても相変わらず話を遮ってくるところがアスペルガーらしい。

たちが悪いのが、わざわざ「でも〜」と私の話を遮って話し始めた割には、全く関係のない話をしてくるときだ。私はそうやって人の話を途中で遮ってまで何を話すのかと最後まで根気強く聞くのだが、びっくりすることに、最後まで聞いたら全く違う内容だったということが多々ある。私はびっくりして「え、結局どう話が繋がるの??」と聞くと、本人いわく「思い立って突然今言いたくなったから、我慢できずに話し始めてしまった」ということらしい。その我慢できない=衝動性発達障害の特徴である。

 

5)フリーズする

 口論になったらよく起こるアスペルガー夫がとるのがこの「フリーズ」行動。こちらが正当なことなどを夫に言い、何て返せばいいのか検討がつかなくなる夫はいつも「フリーズ」する。つまり、ダンマリを決め込む。「なんか言ってよ」といっても、口をつぐんで一言も話さなくなってしまう。アスペルガーは基本饒舌だが、上記4)のようにスイッチがONにならないと話せない。そして相手から責められたり攻撃されたらスイッチはOFFとなり、逆に全く話さなくなる。そのため会話が成立せず、問題を解決しようにも会話ができないので、結局問題が解決しない。その日に解決しないため翌日に嫌な雰囲気を持ち越すこととなり、悪循環のスパイラルに入っていく。

アスペルガーの特徴として顕著なのは、攻撃されると守りに入るということ。アスペルガーの脳の構造的に、被害者意識を持ちやすいことがある。そのため、いくら妻が正論を言っていても、その言葉の音などで「自分が攻撃されている」と感じると、自分を防御するために言葉を発しなくなるのだ。アスペルガーらしい特徴といえる。

 

6)「大丈夫?」が言えない

アスペルガーの特徴は、人の気持ちに寄り添えないこと。

夫に「さっきあそこで転けて足打ってすごい痛かったよ(泣)」と言ったら、夫の返事は「・・・・。」無言である。一般人からしたら、全くの理解不能。「え、普通大丈夫?とか、怪我しなかった?とか言わないの???」と訴えることになる。

アスペルガーには、人を心配するという人間の基本機能が備わっていない。なので、「心配してよ!」と言わないと、心配してくれない。いや、「大丈夫?」と無表情で言わされるだけだが。いくら妻といえど、いまいち人のことに興味がないのだ。なので、目の前で妻が血をダラダラ流して倒れているくらいのわかりやすい出来事がないと、彼の「心配機能」は作動しない。とはいっても、やっぱり心配してほしいので、その場合は「心配してね!!」といちいち言わなければいけないのだ。

 

7)やかんが沸騰したように急にキレる

これが大問題。アスペルガーは、急にキレる。そしてそれは恐ろしい形相でキレる。そして一通りキレて暴言を吐き思う存分発狂し終わったら、それはまた恐ろしいくらいにケロッと元に戻る。その一連を見ている私はホラー映画を見ているように背筋が凍る思いをする。これが私の心臓に最強に悪い。ケロッとした後は、「好き〜」と私に無邪気に言いよってくるピュアな少年ほどの変わりようを見せてくる。これは暴力を振るう夫がその後妻に優しくするどうしようもない夫と似たような恐ろしさではないか。何度もこの瞬間に出くわし、離婚を考える瞬間ともなってきた。

ただ、これだけは何度も話し合い、「次にキレたら離婚する」と伝えてある。それから、夫も意識してキレないように頑張っている。どうしようもないアスペルガーの特徴のように思えるが、ある程度は改善に向かわせることもできている状態である。

 

8)断固として「ごめん」を言わない

アスペルガーの特徴。それは謝れないこと。

アスペルガーの考え方の癖として、「自分は悪くない。相手が悪い。」と思う頭の構造になっているという。自分を被害者として考える傾向があり、自分は正しい、悪くないと考えている。そのため、どれだけ自分が悪いことをしても決して「ごめん」と謝ることができない。むしろ「あなたが悪い」と相手のせいにしてしまう。

夫にこのことを指摘して2年ほど経つが、一向に改善はしない。ただ、「自分は謝れない」と自覚は芽生えてきているようで、「俺は謝れないモン」と開き直って言ってくることが増えてきた。現在は私から根気強く「ごめんなさいって、大人なんだから悪いと思ったら言わないといけないよ」と植えつけている最中だ。最近、形だけは「ごめんなさい」と言えるようになってきた。ただ、その言い方はまるで16歳のヤンキー少年が先生に怒られていやいや口だけ棒読みで言いました、みたいな言い方だけれど。先は長いけど、あと5年経てばもう少しマシになっているだろうと思う。

 

*番外編)表情が乏しい

話し方に関連する番外編として、表情が普通の人より乏しいところが独特の特徴である。ニコニコしていることはなく無表情で、目は座っている。私の夫の顔つきとしては、歌舞伎系のキリッとした顔立ちをしている。アスペルガーに多い顔立ちのようだ。基本的に人に興味がないため、人の話をそもそも興味を持って聞いておらず、心も動かされない。爆笑できるほどおもしろい話があれば大いに笑うこともあるが、パッと見とっつきにくい顔つきをしている。本人が表情を作り、社交的に見せるときは優しい表情となるが、それも「作った顔」であり、プライベートでそんなに優しい顔をすることは滅多にない。このような表情の乏しさも、アスペルガーの独特な特徴の一つだ。

 

 まとめ

アスペルガーの独特な特徴として他に挙げればきりがないが、「話し方」に絞って以上8個にまとめみた。

周りにこういった方、いないだろうか。私の周りには夫以外にもけっこう身近にいる。20人に1人はいるという発達障害者。身近にいないはずは、実はないだろう。本人が困って生きづらさを感じている場合も多くあるだろうが、我が夫のように「本人が困っていない」タイプの発達障害者が多数存在することも事実。この場合、苦労するのは本人ではなく、周りの人々である。私も含め、アスペルガーADHDなどの発達障害者の独特な特徴を知っておくだけでも、不可解でしかなかった「あの人」の行動を、少し理解してあげられ、自分の心も少し軽くなるのではないだろうか。

そんなことを思い、書いてみました。

 

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