こんにちは。
ここ数日、朝の情報番組で「発達障害」について取り上げられている影響か、当ブログにびっくりする程のアクセスをいただいている。
だんだんと社会において「発達障害」や「アスペルガー症候群」「ADHD」などについての認知が広がっていることは大変嬉しく思う。
モデルの栗原類さんが発達障害であると社会に発信してくれた影響もとても大きいと感じる。
ああやって勇気を持って社会に「生きづらさ」を告白し、社会における発達障害に対する理解を促進してくれる働きは、本当に感謝したい。
この流れで私のような発達障害と思われる夫を持つ妻側の生きづらさも、また徐々に社会において理解されていく可能性を感じている。
さて、昨日の朝もテレビをつけるとそんなホットな「発達障害について」の特集が放送されていた。
見たい気持ちは山々だが、私はそそくさとテレビのチャンネルを変えた。
これは絶対、夫に見られるとまずい。
夫は基本的に「俺は発達障害なんてものじゃない」と思い込んでいる。
そんな夫がそんなテレビを見た日には、朝っぱらから一悶着起こる可能性がある。
朝から家庭がザワつくことを避けるため、夫がその番組を見ないよう変に気を配っていた。昨日はそんな朝だった。
最近私は新しく始めた仕事で忙しく、全くブログを更新できていなかったが、こうやって沢山こちらにお越しいただく方やコメントを残してくださる方に逆にいつも励まされている。
少しずつでも書き続けていきたいと思い、今日は夫が飲み会に行っている隙に更新したいと思う。
さて、今日は我が家の2歳児アスペルガー夫がいかに子供っぽいかについて、詳しく書いてみたい。
サーチエンジンでも「アスペルガー 子供っぽい」と検索している方も多いようだ。
我が家のアスペルガー夫も例にもれず大変子供っぽい。
よく言うと
「少年のようなピュアな心を持つ男性」
単刀直入に言うと
「わがままで自分勝手な男」
である。
物事にはいつも裏表があるというので、できるだけ夫のいいところを見ようと常に気はつけている。
でも、やっぱりアスペルガー夫が子供っぽいという事実は変わりはしない。
アスペルガーの特性は、ましにはなっても完全になくなることはないからだ。
そういうことで早速、我がアスペルガー夫が子供っぽいと感じる言動や行動を10個ご紹介していこうと思う。
アスペルガー夫の子供っぽい言動行動10個
1)好き嫌いが多い
これはアスペルガーの大きな特徴。
アスペルガーは「感覚過敏」という特性があり、食感や味などで選り好みが激しく好き嫌いがとても多い。
私の夫はウリ系の食べ物の食感がキラいで、きゅうりやあれやこれやが食べられないと言う。
ほうれん草は好き。ちんげん菜は嫌い。
えのきは噛むのがめんどくさい。
フルーツキラい。生魚キラい。
かぼちゃはイヤ。ピーマン嫌い。セロリは好き。
カレー好き。
ラーメン好き。
ナポリタンパスタ好き。
・・・・
小学生かーい。
発達障害かもと言われるイチローさんもカレーばかり食べていらっしゃるらしいが、うちの夫はラーメンばかり食べる。
「早死するよ?」と100万回警告しているが、聞く耳は持っていない。
「なんでそんなにラーメンばかり食べるの?」
という私の質問に対し
本人いわく「ラーメン以外が好きじゃないからかなぁ」とのこと。
うーん、意味がわからない。
2)失礼なことを平気で言う
アスペルガーは思ったことをすぐに口に出してしまう。
なのでよく我がアスペルガー夫は私を怒らせる。
中でも一番言ってはいけないよと言い聞かせ続けていて、相変わらず言ってくるのは以下のような言葉。
・ちょっと太った?
・プニプニだね
一応お断りすると、私はあくまで普通の体型の人間だ。
一般的によくあるように、日々微妙な体重変化に一喜一憂しながら生きている女性だと思われる。
少し食べ過ぎて体重が増えたり、冬になったらちょっと太ったり、ヨガをしてみたりジムに通ってみたり、1kg減った増えたと一喜一憂しながら、それなりに生きている。
女性にとって本当に無駄だと思うのが、夫からのこういった「太った?」関連の発言なのだが、アスペルガー夫にはいくら言わないでいいよと言っても伝わらない。
思ったらすぐ口に出し、わざわざ触ってきてはいちいち「プニプニしてる」とご丁寧に事実を伝えていただける。
あんまり頻繁に言うので、いい加減イラッとしてくる。
本人いわく「いい意味でプニプニしている」のだそうだ。
1日1回ペースで言われるため、本気でうっとうしい。
本当に相手が言われて嫌がっているのに気づかず、永遠と失礼な発言をし続けるのがアスペルガー夫である。
3)ごめんなさいが言えない
とにかく我がアスペルガー夫はプライドが高いので、いくら自分が悪くても絶対言わないのがこの言葉。
「ごめんなさい」
自分が悪いことをいくら心から自覚していても、絶対に謝らない。
代わりによく言うのは、こんな言葉たち。
「もうそんなこといいじゃん」
「なに食べる?」
「おなか減ったね」
「明日なにするの?」
とにかく、自分が責められている状況から逃げようとする。
まるで何もなかったかのように、日常会話を試みようとする。
でもこちらはまともな人間なので、なにもなかったことにはできない。
毎回、私は何時間掛けてでも彼を謝らせる。
もう、「ごめんなさいと言わせようゲーム」と名付けたい。
そのぐらい我が家で定番のゲームと化している。
その度、我がアスペルガー夫は、1度も謝ってないのに「何度も謝っている」と記憶をすり替えることをなぜかいつもするため、「どうしてこんなに何百回も謝らないといけないの!!??」とブチギレしてくる。
ここが私には不思議で仕方がない。
「ごめん」の一言を一度も発していない状態で、どうやったら「自分は何百回も謝っている」と思えるのだろうか。
彼の頭の中は宇宙だ。
アスペルガーは責められると発狂したり、相手を逆に攻撃し出すので本当に注意が必要だと感じている。
4)テレビが大好き
我がアスペルガー夫はとにかく家でテレビが付いていないと落ち着かない。
私はテレビを見ないのだが、彼は帰ってくると即テレビを付け、朝起きたら即テレビを付ける。
私がテレビを消すと文句を言い、すぐ付ける。
彼いわく「テレビの音がないとさみしい」のだそうだ。
私は「そんなにテレビばかり見てたら頭膿むよ?」と警告しているが、もちろんこれも聞く耳は持っていない。
「テレビは何時までね!!」
と言わないと、ずーーーーーっと見ている。
「なにがおもしろいの?」
と聞いても、おもしろいかどうかはわからないらしい。
ただ、テレビがないと不安のようだ。
5)お風呂に入りたがらない
親がよく子供に言う「早くお風呂に入りなさい!」という光景が、我が家では毎日発生している。
別にお風呂が嫌いなわけではないのだろうが、面倒くさいのだろうか。
お風呂のお湯を自分で入れるところまでは進んでする割に、お風呂に入るという決断に非常に時間がかかる。
「早く入ったら?」と言うと、
「もう少し」とごねる。
しまいには、
「イヤだ!」とごねる。
まるで子供ないいおっさんに毎日手を焼いている。
私はあなたのお母さんではない。
そういって毎日諭している。
6)永遠同じことで遊べる
これはつい昨夜の話だが、アスペルガーには一点集中する特性がある。
一つのことをし出すと熱中し、なかなかやめられないというところがある。
例えば昨夜、ひょんなことから「俺はじゃんけんが強いんだ」という話になった。
相手の出すものがわかるから、絶対負けないと言い出した。
我々は夜型の人間だが、それでもその話が出たのは朝の2時。
もう寝ようとしている時に、ちょっとじゃんけんしてみようと夫が言い出した。
私はじゃんけんを頭で考えてやったことはなかったのだが、夫の言うように相手の出すものを予想しながら彼との対戦に望んでみた。
結果、9割私が圧勝となった。
その結果が気に食わないアスペルガー夫は、自分が勝って終わるまで、永遠じゃんけんをせがんでくる状態になった。
さて、20分はしただろうか、2人じゃんけん大会。
優しく付き合ってあげていた私も、こちらはいたって普通の人間なので当然飽きてくる。じゃんけんなどいまいちおもしろくない。
そして眠たい。
結果、「あと一回だけ!!」と何度も言ってくる彼を押しのけ、無理やり寝かせないといけなくなった。
こういう人を「無邪気な大人」というのだろうか。
私はアスペルガーらしい、としか思えない。
こういう一点集中して、相手の空気は読まずにやりたいことをするのがアスペルガーの特徴だ。
7)一方的に言いたいことを話し続ける
アスペルガーの特に顕著な特性は話し方に現れる。
子供は自分が話したい話を親や友達に一方的に話すこともあるだろうが、子供同士はどちらもそんな感じだし、聞き上手さんも逆にまだ少ない段階だと思う。
ただ大人になると、だんだん話し方やコミュニケーションの取り方が成熟していくのが普通である。
それが普通でないのがアスペルガーだ。
私のアスペルガー夫は、今でこそだいぶと改善したが、3、4年前まではかなりひどかった。
話はすぐ「でも」と言って割り込むし、「でも」と言って割り込んできた割には全く違う話だったりする。
一方的にマシンガントークを1時間し続けたかと思ったら、その瞬間から黙り込んでボケーっとテレビを見ていたりする。
こちらが話をしても、ウンともスンとも言わず、真顔で黙り込んでいたりする。
今もまだこれらの症状は山ほどあるが、割と自覚しやすいのか、毎日指摘し少しずつ改善してはいる。
それでもアスペルガーを周りに持つ方の共通のイラっとポイントだと思う。
アスペルガーの話し方はそれほど特徴的で、相手を困らせる。
相手が困っている空気が読めないので、話し続けたり、逆に相手が話を聞いてほしい時に全く聞いていなかったりする。
この「話し方」は、アスペルガー本人にできるだけ改善を求めるのが良いのではと感じている。
8)すぐカッとなって切れる
これについてはコントロールが非常に難しい。
子供ならすぐ怒ったり、怒ったかと思ったらケロッとしていることもあると思う。
でもそれも、大人になるとそんな感情的に周りを振り回さないよう、気配りができるようになっていくものだ。
それができないのがアスペルガーだ。
我がアスぺルガー夫は、それはもう激しく切れることが多かった。
でもこの点も、幾度となく指摘し続け、少しずつではあるが以前よりマシにはなっている。
それでもアスペルガーの特性として、すぐカッとなるという性質がある。
なかなか本人がコントロールするのは難しいようで、すぐに怒ったり、相手のせいにしたりする。
本人にそれがダメだということを伝えるのももちろんだが、最近平行して行っていることがある。
それは、
サプリメントを飲ませること。
ただいま実験して3ヶ月程度なので、まだ検証中だが、発達障害は脳の機能障害のため、脳に必要な栄養の不足がアスペルガーの特性を引き起こしている可能性が指摘されている。
ビタミンB、C、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、コリンなど、様々なサプリメントを購入し、ほぼ毎日飲んでもらっている。
特に「コリン」はこのカッとする特性に効くと言われており、期待のサプリメントだ。
この話はこれだけで長くなるので、別の日にしっかり更新したいと考えている。
9)人を上下関係で見る
この項目はアスペルガー夫への不思議ポイントの大きなところなのだが、夫の大きな考え方の一つに相手を「上」「下」で見ているという世界観がある。
これは彼の言動で頻繁に見られるのだが、例えば夫が悪いことをして私が彼に怒ると、彼は
「どうしてそんなに下に見られないといけないんだ!!」
とブチギレる。
私は説明する。
「人って、上か下かだけじゃなくて、対等っていう立場もあるよ」
「どうして私はあなたより上にいると思うの?対等な立場で怒ってるんだよ」
でも、アスペルガー夫には全く通じない。
彼の頭の辞書には「対等な立場」という文字がないらしい。
よく聞けば、対等な友人関係や、人間関係は生きてきてこれまで経験していなさそうだった。
彼の小学校からの友人は、なぜか全員彼の「射程」「格下」ランクのようで、いつも彼は敬われて生きてきたようだ。
社会に入れば、すぐマネジメントの仕事を任され、人の下で働いたことはなさそうだった。
それも理由の一つだろう。
彼の世界は子供のころからの「あいつより俺って上」「みんなに下に見られたくないという世界から変わっていない。
10)怒られると怒る
最強にやっかいなのがこのトリを飾る10番目である。
我がアルペルガー夫は、私が彼に怒ると、必ず逆ギレしてくる。
「どうして怒っているの?」
と私が問うと、答えはいつもこれ。
「だってあなたが怒っているから!普通怒るでしょ!」
普通だったらまかり通らないはずの論理が、彼の頭の中では成立している。
相手が怒っていると、自分も怒っていいという論理が、本人はお持ちのようだ。
なので、怒られていることに対して腹を立て、責められていることにキレ始める。
これが毎回やっかいなのだ。
子供ならあるかもしれないが、それでもやっかいな子供だろう。
それは例えば、母親から怒られた息子が、どれだけその内容が正しくても、母親に怒られる度に「なんで怒られないといけないの!?」と逆ギレするようなものである。
大人の男性がこれをするものだから、本当にたちが悪い。
だが、それを平気でし続けるのは紛れもなく、アスペルガー夫。
アスペルガーは、責められるのが大嫌いなのだ。頭の中は自動的に自分の身を守るための防御モードとなり、逆ギレすることで自分を守ろうとする。
正しいかどうかなど御構い無し。大事なのは自分の身なのだ。
そして30分後には自分が逆ギレしたことなどケロッと忘れてニコニコしている。
そういう人種がアスペルガーだ。
もう、違う種類の人間だと思って接しないと、こちらが混乱して自滅してしまう。
アスペルガー夫(男)との毎日は、苦難の日々だ。
国際結婚をはるかに超えて難しい。
なぜなら、日本と宇宙人が結婚したほどの差があるからだ。
同じ人間なのに、と思った途端、何一つ上手くいかない。
地球とは別の生命体の生き物と思うしかない。
「彼ってアメリカ人だからな」とか「ラテンの国の人だからな」と思うと納得できるという国際結婚の場合のように、
「彼って宇宙人だからな」という理解をすると、少しはマシな関係が築けるかもしれない。
少なくとも、私はそう自分に言い聞かせ、日々奮闘している。
こんな情報が、同じ境遇の方へ少しでも役立てば幸いである。