ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

彼氏がアスペルガー症候群だったら?結婚するかの判断方法

最近新しくご近所での仕事を始め、すっかりご無沙汰になってしまった。

たくさんの方にいつもご訪問いただいてとても有難く感じています。

 

少し私生活が落ち着いたので、今日久しぶりに更新してみたいと思う。

 

 

今日のテーマは、

「もし彼氏に発達障害の疑いがあったらどうするか」

について。

 

コメントでもよくいただくのが、「彼氏がアスペルガー・またはアスペルガーかもしれない」という内容。

そういう状況にいらっしゃる人は、世の中に驚くほど沢山いるのではないかと思う。

読んでいて、いつもありがたく色々と考えさせられている。

 

もし私が付き合っている時に彼氏がアスペルガーだと疑ったとしたらどうしたかというタラレバごとを、夫がまだ彼氏だった頃を思い出しつつ考察してみたい。

 

夫と付き合っていたころ、まず私がそういった疑いを彼に持っていたかどうか。

私の場合はまったく疑っていなかった。

というか、発達障害に関する知識がまるきりなかったので、疑う余地もなかった。

アスペルガーADHDなどについて詳しく勉強し始めたのは、結婚後のこと。夫の言動・行動が不可解すぎてようやく発達障害という疑いを持ち始めて以降のことだ。

 

なので、現在お付き合いしている方が発達障害ではないかと疑っている状況の方は、そうやって疑うことができているご自身の気づき自体が素晴らしいと思う。

私のように結婚後に夫が発達障害だとわかった場合、別れる選択肢もたやすくは持ち辛いためだ。

 

もし、夫が彼氏だった頃に私が「この人発達障害では・・」と疑いを持ったとしたら、果たしてそれでも結婚に踏み切っていただろうか。

 

答えは、

「ノー」

である。

 

相手が発達障害かもしれないと疑うに至るには、それ相応の酷い事件なり理不尽な出来事なりが続かないとそうならない。

私の夫の場合は、結婚後にかなり違う一面を見せてきたタイプだった。暴言を吐いたり、物を投げたりと、決して付き合っている頃にはしなかったことを結婚後に初めてするようになった。

私にとっては、そんな想定外の出来事が連発し、ようやく夫が発達障害かもしれないことに結婚してから気づくことになった。

 

つまり、付き合っている段階で相手の発達障害を疑っている状況というのは、そこまで不可解で理解に苦しむような事態が頻発している、ということになる。

そんな辛い思いを沢山我慢している上に、その理不尽な状況の理由が「相手が発達障害だった」と判明したら。

私の場合は間違いなくその人とは結婚しない。

 

もし私が夫が付き合っていたころに、暴言を吐いたり、物を投げたり、発狂したりするような不可解な行為をしていたら、私は間違いなく別れていただろう。

まぁ、夫も頭を働かせ、それをわかっていて結婚後まで本性を隠していたかもしれない。

 

私の夫のように、結婚後に発達障害の様相を見せてくる人は置いておいて、付き合っている段階から素直に発達障害らしさをさらけ出してくれている相手とは、しっかり今後について考えて行く方が良いように感じる。

 

もちろんどういう選択をするかは個人の自由で、よく考えた末の選択に正しいも間違っているもない。自分が責任を持って選択した答えが、自分にとっての正しい答えだと思う。

 

ただ、「付き合っている」状況と「結婚している」状況は全く違う。

 

付き合っている段階では、無限大の選択肢がある。

 

「この人じゃないとだめ」

「私がいないとこの人がどうかなってしまう」

「今後彼以上に好きになれる人は見つけられない気がする」

 

といった想いをたとえ感じていても、単なる思い込みに過ぎないことが多くある。

 

いや、正しくは「女性にとって」単なる思い込みに過ぎないことが多い、というべきかもしれない。

男性にとっては上記が当てはまることが多いと思われる。何年も何十年も、別れた彼女を忘れられずにいる男性は多い。

でも、女性は動物的に男性とは違う部分が多い。

女性は男性よりうんと強く、かなりさっぱりしている。だから、「この人がいないと死んでしまう!」とたとえ心から思っていたとしても、実はその人と別れてもピンピンして生きていけてしまうのが女性だ。

 

また、アスペルガー症候群の男性に好かれる女性にも特徴があるように思う。

アスペルガー男性に好かれる女性の特徴(例)

・強い

・愛情深い

・情け深い

・包容力がある

・刺激が好き

 

そんな女性に惹かれるアスペルガー男性の特徴はこういったもの。

アスペルガーの男性の特徴(例)

・一途

・素直

・少年のようにピュア

・人を飽きさせない

 

 

つまり、アスペルガーの男性に惹かれる女性は、ありきたりな男性には惹かれない、という傾向があるように感じる。

例えれば、「向上心のないサラリーマン」には惹かれず「夢を追い求めるロマンの起業家」に惹かれる。

アスペルガー男性は、心がとてもピュアだ。少年の心のように綺麗で、荒削りな純粋さがある。そしてそのピュアな心で一途に女性を追い求める。

そんな一途さや少年のような無邪気さに母性をくすぐられる女性がほろりと落ちる。

アスペルガー男性にとっては、自分でもコントロールできない感情や行動を大きな心で受け止めてくれる「包容力のある」女性に惹かれる。

 

そして、アスペルガー男性は常に相手の女性を失礼な言動行動で怒らせるのだが、「私は本当の素晴らしい彼を知っているから」と全て飲み込めるような愛情深い女性がアスペルガー男性にはまっていく。

いつしか女性は、「この人には私がいてあげないと」と思うようになっていくパターンが多い。

 

こういうある意味「相性の良い」関係で結ばれている2人は、この時点でお互いに得るものがある状態である。

 

そんな中で、「あれ、この人なんか変かも・・」と思う瞬間がだんだん増えてくる。

これが相手を発達障害ではないかと疑うきっかけになる。

 

それは、DVだったり、言葉の選び方のズレだったり、浮気だったり、キレやすいことだったり。小さなことから大きなことまで、「違和感」としか言えない、言葉で他人には説明しがたい出来事が頻発してくる。

 

色々とインターネットを調べ、本を読み漁るなどしていく中で、わかる方はわかってしまう。

 

「あ、この人。発達障害かもしれない。」

 

書いている内容と付き合っているその人の言動・行動が全て当てはまってしまう。不可解だと思っていたことが全て納得ができてしまう。

あの時変だと思ったあの出来事は、こういうことだったのか。

バラバラだった点と点が線で繋がる瞬間を持って、間違いないと確信する。

 

 

さて、こうやって付き合っている相手が発達障害だとある日わかったとしたら。

みなさんならどうしますか。

 

 

少なくとも、前向きに結婚を考えていた相手だった場合、これを考えざるを得ないだろう。

 

Q. この人と結婚していいのかどうか

 

私の回答は前述したとおり「結婚しない」という答えを出すと思う。

付き合っている段階でそういった疑いを持ち、「相手が発達障害かもしれない」という事実を前提にこの質問を考えられること自体、幸運なことだと感じる。

 

また前述のとおり、答えが「YES」でも「NO」でも構わないと思う。

 

ただ、相手が発達障害かもしれなければ、その結婚生活は平坦とは言えない。もちろん「平々凡々な人生」を心から望んでいるなら、そうならない。

波乱万丈の人生になることは間違いがない。

日々揉め事の日々であり、相手の「障害」というものと深く向き合い調整する日々となる。決して「治る」ことのないものに対し、どう「改善していくか」という悩みに対面し続ける結婚生活となる。メンタルの強さが求められ、自分自身の強さを増強していく必要に駆られる。苛立ちと行き詰まりの中でもがく自分に嫌気が差してくる毎日となる。

 

それでも覚悟を決め、

「この人とならどんな波乱万丈も受け入れる」

「どんな苦難があろうとも、この人と一緒にそれを乗り越えたい」

「たとえどんな結果になろうとも後悔はしないし、一生をこの人と生きたい」

と考えられる相手ならば、結婚するといいと思う。

 

そこまで愛せる相手ならば、計り知れない人生の愉しさと歓びを得られる可能性は無限に広がっている。天才肌の相手との人生がどう展開していくか、ワクワクする人生も持ち得る。まるで大海原へ冒険に出て、大いなるドラマが始まるかのような刺激的な人生に転ぶ可能性もある。

 

でももしそれが、

「私が居ないと相手がだめになってしまう」とか

「愛してる!一生大事にする!と相手が言ってくれるから」

といった、相手本位の理由であるならば、考え直した方がいいと思う。

 

あくまでも判断基準は「自分」

自分を幸せにできるのは自分しかいない。

相手が自分を幸せにしてくれるわけではない。

 

自分を犠牲にしてはいけない。

 

あくまでも判断基準は、

「自分が」相手と居て本当に幸せなのかどうか。

「自分にとって」相手と居ることで人生が豊かになるのかどうか。

「自分が」本当に愛情を注ぎたいと思える相手なのかどうか。

 

主語は必ず「相手」ではなく「自分」になっていないといけない。

そういった、ある意味シビアな目線が必要なのではないかと感じる。

 

相手がいくら自分のことを好きであろうと、それは本当は関係ないこと。

 

 

自分が何があっても心から愛せる相手なのか。

 

 

そこを突き詰めて考え続けてみるしかないのではないだろうか。

 

 

あくまでも個人の考え方だが、なにか端くれでもお役に立てばと思い書いてみた。

 

ちなみに私は今の夫と結婚したことは後悔していない。

それは、付き合っているころに彼が発達障害だと気づかなかったから。

後悔しようにもしようがない。

結婚して知ってしまったものはどうしようもないので、本気で離婚しようと決意するまでは、苦悩に悶絶しつつも、楽しめるところは楽しみながら夫との生活を受け入れていこうと考えている。

なってしまったものは、まぁ運命だろう、と思っている。

でも運命だとしても自分で変えられるものでもあるはずなので、自分が破滅するまで頑張るつもりはない。線引きは自分で、と考えている。

 

だから、今そういう気づきがある方は、後悔しないように慎重に考えてみることをおすすめする。

 

 

f:id:mameranpu:20190308173232p:plain