ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

西野カナさんへ捧げる「アスペルガー男性のトリセツ」

平成の歌姫、西野カナさんの活動休止を受け、トリビュートとして遅ればせながらアスペルガー男の「トリセツ」替歌をここに捧げようと思う。まぁ、西野カナさんはいらないと思うが。

我がアスペルガー夫の目線で書いてみた。まぁ、なんて難しいこと。彼らの目線に立つというのは一般人からすれば至難の技だ。

アスペルガー男性で違いはあれど、多かれ少なかれ、皆こんな感じではないだろうか。

周りにアスペルガー確定の人物、またはグレーゾーンの人物がいる方々、ご一読くださいませ。

 

アスペルガー男性のトリセツ」

 

この度はこんな俺だが選んでくれてどうもありがとう
使用する前にこの取扱説明書をよく読んで
かなり甘めに優しく扱ってくれ
寂しがりやにつき返品交換は受け付けない
理解してやってくれ

急に不機嫌になることがあると
逆に切れます
すぐ切れるくせに放っとくと忘れます
申し訳ない
でもそんな時は懲りずに
笑顔で笑いかけてやってくれ

定期的に褒めると長持ちします
すごい人!とか
小さなことには怒らないであげよう
カッカするから
でもできたことや
小さなことも褒められたいんだよ

もしもかなり嫌気がさしてて
捨てたくなる時は
俺のいいところばかり
できるだけ思い出してくれ

これからもずっと許してくれ
こんな俺でも好きな気持ちは持っている
ずっと許し続けてくれ
謝ることはしたくないんだ

意外と外面(そとずら)はよく人に好かれます
何でも無い日の
ちょっとした相手の厚意には気づきません
センスは微妙
でもいくら俺が悪くても
できるだけ怒らないでほしい

もしも朝に起きれなかったら
優しく起こして
決してガミガミ言わないで
余計にふてくされるから

これからもどうぞよろしく
こんな俺だけど優しく接してくれ
ずっとお手柔らか目に
永久に変わらない俺だから

何回も聞いたと言わないで
辛抱強く我慢強く聞いてやってくれ
うんざりしたと言わず
仏のように見守ってくれ
広い心と深い愛で
全部受け止めて

これからもどうぞよろしく
こんな俺だけど笑って許してくれ
ずっと優しくしてくれ
怒られ慣れていないから

 

この歌詞を書いてみて改めてわかったことがある。それは、我がアスペルガー夫の目線で書くと、とにかく「怒らないでほしい」という内容ばかりになってしまったこと。アスペルガー夫にとって最近怒りまくっている妻(私)は、なんだかヒステリーに怒ってばかりいる変わった女性と位置付けられている。そして毎回私に言うのはこの言葉たち。

「いつも怒ってるね」

「そんなに怒ってばかりしなくてもいいじゃん」

「どうしてそんなに怒ってるの?」

 

なぜか、自分が わるいとは微塵も思っていない。

彼らはとにかく願っている。どんなに自分が悪かったとしても、怒ってほしくないと。優しくしてほしいと。怒らないでほしいと。受け止めてほしいと。そういうことらしい。

なんともめでたい種別の生きものだろうか。

私はまだしばらく、この新種の生きものの「トリセツ」とにらめっこする日々が続きそうだ。

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