ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

アスペルガー夫は妻を鳥かごに入れたがる

最近、散々これからの自分について悩んでいる。夫から自立しようと決めた。でも、まだ具体的な方法は見出せずにいる。

最近やり始めていたやり甲斐を感じる仕事を、アスペルガー夫と上手くやっていくために手放すことを決意した。夫の応援や賛同を得られず、喧嘩ばかりしていて自分の体力が持たなくなったからだ。本当に彼のために諦めていいのか、本当はまだ答えは出ない。でも、このままでは病みそうだった。カサンドラになってはダメだ、私が病んでしまってはダメだ、と、一旦全て手放すことにした。

発達障害の配偶者を持たなければ、この感覚、わからないのではないだろうか。普通、自分のやりたいことを配偶者の反対があったからといって、そう簡単に諦めなくてもいいはずだ。でも、このままアスペルガー夫の反対を受けながら続けることは、つまり離婚に突き進んでいくことだった。まだ、結婚1年半で、離婚することを選びたくはなかった。だから、「今はまだ」と言い聞かせ、夫との結婚生活に注力することにした。

我が家のアスペルガー夫は、妻の私が遠くに行ってしまうことに文句をつける。私は最近出張が多く、月3回程度家を空けていた。そうやって家を空けるたび、夫との口論が続いた。夫は私に家に居てほしい。遠くに行ってほしくない。自分は仕事で月1、2回も休みがないのに、妻に家に居てほしい。自分は私との時間を十分取ってはくれないが、自分のことは棚上げが基本。妻が家に居ないということに異常に反応し、「他の家はそうではないでしょ?おかしくない??」としきりに訴えてくる。どうやらアスペ夫は妻を鳥かごに入れたいらしい。かごから出ていってしまうと不安で不安でしょうがないのだ。きっと彼は、自由を奪われ衰弱した鳥がかごの中で死んでいても、自分のせいだとは気づかないだろう。そんな夫の反抗にすっかり疲れ、私は色々を諦めることにした。

とはいえ、最近打ち込んでいた仕事をすっかり手放し、心にぽっかり穴があいたようになった。「あれ、なにすればいいんだっけ。」やることを急になくし、すっかり勢いをなくしてしまった。そして考えた。「新しく、できること考えないと。」

だけど、そこで女の難しさを感じた。男性と違って、子供ができれば必然的に仕事を中断必要があり、また中断しなくてよい仕事でも、ライフスタイルの変化に伴いなんらかの生き方を変える必要に迫られる。女性はそれを見越して今何をするべきか、賢く考えるよう知らぬ間に強要されている。逆に男性は、好きなことを選んでも続けられる可能性が高い。子供ができても、自分たちが産むわけではないので、仕事を中断せざるを得ない状況に追い込まれない。でも女性は、男性に産んでもらうわけにはいかないので、色々不利な状況を自分たちで抱え込むしかない。理解を得たいと願うのはいつも女性→男性であり、その逆はない。男性より心身ともにたくましくなくては生きられないのが女性の性だ。

アスペルガー夫を持つ妻の現状は悲惨だと思う。ただでさえ、想像力が欠如しているアスペルガー夫に、妻の苦しみや悩みを察知し理解できる機能ははなから備わっていない。いくら同情や共感を求めたって得られるはずもなく、ますます孤独を感じるだけ。

やりがいを感じていた仕事を一旦諦め、緊迫して思うこと→アスペルガー夫からいち早く自立しなければならない。アスペルガー夫とやっていく方法はこれしかないと最近わかった。結婚前から「あなたくらい養えるから仕事やめていいよ」と言ってくれていたアスペ夫だが、実際結婚生活は金銭面で大変なことが盛りだくさん待っていた。夫の金銭管理のできなさで、私は苦労しまくっている。夫婦だからと彼に頼る生活があるから色々上手くいかないのだ。とにかく、自立しよう、そう決めた。

もし離婚しても一人で生きていけるよう、今から準備しておこうと思う。一人で生きていけるようにしておけば、彼に頼る必要もなくなり、なにかあっても踏み切れる。

悲しいけれど、アスペルガー夫を持つ妻が持たざるを得ない諦めと決意だと感じている。

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