ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

「自分は不幸だ」と愚痴っていても全く幸せには近づかない

また、1ヶ月ぶりほどの更新具合となってしまった。

沢山のコメント、いつも心から感謝している。

いつも大切にひとつひとつ、読ませていただいている。

そして、皆さんの色々な状況を伺いながら、ありがたい学びを沢山頂戴している。

 

さて、我がアスペルガー夫と結婚してから最近ようやく2年が経った。

よく、ここまでやってこれたと思っている。

 

そして最近、大きな変化があった。

それはそれは、自分にとって大きな変化だった。

 

ようやく、一山越せた、と感じた経験だった。

 

何があったかと言うと。

 

それは、2年苦しんで、そろそろお知らせがきたような感覚だった。

ようやく、悩みや苦しみから解放されたような、不思議な経験だった。

 

具体的に、何があったわけではないのだ。

 

実際にあった出来事はというと、2つ。

 

1つ。

ここ2年を振り返り、アスペルガー夫に、

「私はこの2年、ひたすらあなたと一緒に居て不幸だった。」

と恨みつらみを言いまくったこと。

 

2つ。

結婚記念に、海外旅行に行き、旅行先での彼の言動行動に2度ほど大発狂したこと。

 

 

そんな2つの出来事を終えた後、変化があった。

 

 

「なにかがおかしい。」と感じた。

 

 

この2年、ずっと頭によぎっては、納得できない言葉と戦ってきた。

それは、ある有名な方のこんな言葉。

 

 

「相手は変えられない。」

 

 

ずっと、相手は変えられないと頭ではわかっていた。

それでもこの2年間、私がやってきたことは、

「どうしたらこのどうしようもないアスペルガー夫を変えられるか」という取り組みだった。

そしてこの2年間、全くうまくいかなかった。

その結果、こちらの心が疲弊してしまっていた。

 

 

夫と一緒にいても楽しくない。

幸せを感じない。

好きという感情も消え去ってしまった。

触れられたくもない。

嫌いで仕方がない。

 

 

こんな負の感情しかない状態だった。

 

それでも一緒にやっていくには、どうにかして

「相手を変えなければならない」

そんな思いで必死に、どうすれば相手が変わるのか考えて行動してきた。

 

 

それが、そもそもの間違いだったのだ、ということが、経験を持ってついにわかった気がした。

 

 

色々やってみたけど、やっぱり真理は正しいようだった。

 

「相手は変えられない」

 

この事実は本当だった。

 

 

2年掛けて、それがようやくわかった。

 

 

本当に必要なのは、

 

「相手を変える」ことではない。

 

「自分が変わる」ということだった。

 

 

こういう言葉は、よく聞く言葉かもしれない。

 

我々のように、不幸だと思い込んでいる人間には、

私も含め綺麗事のようにしか聞こえない言葉だった。

 

でも、本当に、本当のことだった。

 

 

それでは、「自分が変わる」っていうけど、具体的に何をするの?

という疑問が浮かび上がる。

 

 

それは、

簡単に言ってしまうと、2つある。

 

ひとつはこれだ。

 

 

「感謝すること」

 

 

 

これまでうまくいかないのは、感謝が足りない、というサインだったようなのだ。

 

 

たしかに、この2年、夫を恨み憎むことはあれど、夫に感謝したことなど、微塵もなかった。

 

でも、実はお給料を毎月持って帰ってきてくれるおかげで私は生活ができていた。

料理を作ってくれたり、私が風邪を引けば家のことを引き受けてくれたり、

彼なりに色々と歩み寄る努力をしてくれていた。

 

そのことに対し、私に感謝の心はなかった。

まぁ、日頃私が色々してあげているから、当然だというくらいの心持ちだった。

 

 

相手に対して感謝の気持ちを持つこと。

それを相手に伝えること。

 

 

そして、どんなひどい相手でも、自分に釣り合っているから一緒にいるのだ。

 

相手の嫌なところ、自分がイライラするところは、自分の中にも同じことがあるのだろう。

鏡として、それを見せてくれている。

 

そして、そういうことを気づかせてくれるために、相手というものは存在しているのだろう。

 

自分のそばにいる相手は、自分の成長のためにあえて存在してくれている存在なのだろう。

 

 

書いてしまうと少し精神論的に聞こえてしまうのだが、

そんなことがなんとなく理解できた。

 

 

 

もう一つ。

 

それは、

 

 

「自分を許すこと」

 

 

これまで、アスペルガー夫のことが許せなかった。

でも、本当に許せなかったのは、まぎれもない、自分自身だったことがわかった。

 

本当に許せなかったのは、そうやって夫に恨みつらみをぶつけて生きている自分自身だった。

 

そんな自分がやるせなかったのだ。

何をしていたかというと、無意識にそんな自分を責めてしまっていたのだろう。

 

それが、いけなかったようだ。

 

完璧な人間などいないのだ。

人間は、みんな未熟。

だから、アスペルガー夫のああいうところやこういうところを許せなくても、本当はいいのだ。

だめなのは、そんな自分を「ダメな人間だ」「こんな夫を選んでしまった自分はダメだ」と、自分を責め続けることだ。

 

そんなことが、最近ふとわかるようになった。

 

 

そうすると、不思議なことが起きた。

 

 

 

夫への感情が戻ってきたのだ。

 

触られても大丈夫になった。

好きだな、とも感じられるようになった。

 

無感覚で、感情を失ってしまったように感じていた自分に、感情が戻ってきたような不思議な感覚を覚えた。

 

 

 

それはやはり、自分が考え方を変えた結果だった。

 

 

 

相手を変えようとしているうちは、辛いことしか起きない。

 

それでも、そうやって苦しくもがく期間がなければ、学ぶことはできなかったのだろう。

 

苦しい経験があるからこそ、わかったのだと思う。

 

結局、変わるのは自分でしかないのだ。

 

 

 

この話、聞きたくない方がいるのかもしれない。

 

でも、同じ状況の方に、もし役に立てばと思い、書いてみた。

 

 

同じ境遇で辛い日々を過ごしている方に、捧げたいと思う。

 

 

相手は変わらないということ。

相手への感謝が足りていたのか、問うてみるのはいかがだろうか。

そして、自分を許せているか、確認してみてはどうだろうか。

 

 

コメントなどを読ませていただいていると、自分を責めている方がたくさんいるように感じる。

私も例外に漏れず、自分を責めている一人ではあった。

 

みんな、真面目で頑張り屋で、真剣に生きている方ばかりなのだ。

そして、自分が悪いのでは、と自分を責め続けているのだ。

 

でも、どんなに輝いているように見える人間だって、皆未熟なのだ。

皆、日々学びながら生きている。

 

未熟な自分を認めること。

そんな未熟でも、頑張ってやってきたことを褒めてあげること。

そんな自分でもいいじゃないと、許してあげること。

 

 

アスペルガーとの付き合い方に悩んでいる方に、特に伝えたいと思う。

 

自分を許してあげてください。

未熟な相手も許して、一度でいいから、感謝してみてください。

 

 

どうかみんなで、一歩一歩、明るい人生が歩めますように。

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