くらやみらんぷ

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12歳年下の未成年との恋

 16歳年上のおじさんとの恋に疲れた反動か。

yukimimame.hatenablog.com

 

 

しばらくは恋愛をしていなかったが

その後12歳年下の男子と

付き合うことになった。

 

それまで、

年下とは付き合ったことがなかった。

けっこう年上好きだった。

それに

年下でこんなに男は子供だと感じるのだから

年下なんて付き合えそうもないと思っていた。

 

しかし、初挑戦の貴重な機会をいただいた。

しかも相手は未成年だった。

 

犯罪に踏み込むかのような気持ちだった。

でも好奇心の方が勝った。

自分にもできるものなのか

ちょっと試してみたかった。

 

付き合う前の彼のメールが

なんとも可愛かった。

 

私に付き合っている人がいるのか

さりげなく聞く様子が初々しく

キュンキュンさせてくれた。

わ〜若いっていいなー。

なんて新鮮に感じた。

 

 

そして、まっすぐな目で

面と向かって

「好きです。付き合ってください」

と言ってくれた。

そんな素直な少年だった。

 

 

出会ったころの彼は、問題児だった。

 

私はそんな彼と、

はじめは

どう接したらいいかわからなかった。

 

そもそもそこまで年下の人間との接点がなく

ましてや男子となると何を話したらいいか

まったく検討もつかなかった。

 

時々鋭い目をして近づけなかった。

生きることを諦めていたようだった。

 

生い立ちがかわいそうだった。

父親は誰だか知らず

母は彼を上手く育てられず

彼は施設に預けられて育った。

 

その後彼の母は3度結婚し、

腹違いの兄弟が2人いた。

 

今は母の元へ戻り、

それらの兄弟の父親でもない

新たな男性と母親と兄弟と一緒に

暮らしていた。

 

ひょうひょうと万引きを常習化し

生きていた。

 

でも優しく笑顔が可愛い子で

誰からも好かれる存在だった。

 

「このTシャツはイオンでパクったんス」

とあまりにもあっけらかんと言うので

周りは思わず笑ってしまっていた。

 

 

私はそんな彼を遠目でみながら

彼が人生に希望を持てるような何かを

どこかのタイミングで

言ってあげれたらいいな、と思っていた。

 

 

ある日、2人きりで話すことがあった。

私は彼に聞いてみた。

「やりたいこととかなにかあるの?」

 

彼は

「んー。特にないっすねー。

今ガソリン屋でバイトしてるんで

このままガソリン屋に就職しようかなと」

と言っていた。

 

「海外に興味とかないの?」

と聞くと

「ないっすねー。俺は日本で十分っす。」

とあっさり答えていた。

 

あんまり押し付けがましい話は

したくなかったので

海外って面白いよー、とか

仕事なんでもすごいことできそうだよね!

といった軽いプッシュをしておいた。

 

 

そんな話以来まったく交流はなかったが

ずっと気にかけていてくれたようだ。

 

なぜなのかわからないが

もしかしたら彼も人生を突破する何かを

探していたのかもしれない。

 

 

だんだん距離が近づき

交際を始めることになった。

 

 

はじめの彼はムラが激しかった。

 

生い立ちというのは人間に多大な影響を

与えるのだなと思う。

 

彼は一見明るく振舞っているが

自分が「捨てられるのではないか」

という不安を心の奥底で抱えていた。

 

施設に預けられた経験からだろう。

いずれは

愛する人から見捨てられるのではないか

という考え方を握りしめていた。

自分で考えてはないが、

母親に捨てられたように

心の深い部分に刻まれてしまったのだろう。

 

なので、

私が逃げやしないかいつも不安がった。

 

浮気されるのではないか

嫌いになって別れられるのではないか

 

シュチュエーションが違っても

根本的にそういった類の話で

いつも彼が不安を口にした。

 

はじめはその彼の握りしめている価値観を

手放させるのに全力を注いだ。

 

ひたすら、

人はそんなに簡単に逃げない

人を見捨てない

それは思い込みであって

本当の世界はそうではないんだよ

ということを伝え続けた。

 

そして彼の話す言葉を変えよう

と共に実践した。

 

「どうせ俺なんて」

「捨てられる」

「浮気されるかも」

「どこかにいってしまうかも」

 

そんな言葉をマイナス言葉というんだよ。

そんな言葉を使うと現実もそうなるよ。

 

言葉は言霊なんだよ。

発する言葉に気をつけて。

 

かわりに

「ありがとう」

「俺ならできる」

「感謝してるよ」

っていってごらん。

 

プラスの言葉を使うと

プラスのことがおこるよ。

やってごらん。

 

といった

簡単なマインド変革から取り掛かった。

 

彼のいいところは素直なところだった。

 

うん、やってみる!

勧められたら嫌がらずなんでもやっていた。

 

 

次に本を読んでもらった。

やさしく読めて、

思考が変えられるような本を

いくつか選んで読んでもらった。

 

本を全く読んだことのなかった彼も

なさけない男になりたくない

という思いで頑張って読んでいた。

 

そして、ひたすら励ましてあげた。

「才能がたくさんあるね」

「なんでもできるよ」

「ここがすごいね」

「そんなことができる人いないよ」

とにかく褒めて褒めて褒め続けた。

 

 

最後に、服装をチェンジした。

 

それまでは

地元のヤンキー風な格好だった。

年相応の、ダボっとしたパンツとか。

 

でも、人は見た目が大切なんだよ。

将来すごい人になれるからね

今から服装をきちっとした男性のように

変えてごらん。

 

別に高い服じゃなくてもいいから

選び方を変えるといいよ。

 

そう言って、一緒にH&Mで買い物をした。

 

そして、好青年なトップスやジャケットを

買った。

万引きせず、ちゃんとお支払いした。

 

 

 

 

すると、なんということでしょう。

 

あんなに心に暗闇を抱えていた少年が

 

前向きで自信に満ちた

爽やかでオシャレな男性に

見事な成長を遂げたではありませんか。

 

 

 

素直ってすごい。

若くて素直だと、

人間変わるのもこんなに早いのか。

目の前で360度の変身っぷりを見て

ちょっと私も感動した。

 

そしてなにより

本人が生き生きしていた。

 

「俺、海外行きたいんだ」

「沢山世界を見て

将来活躍できる人間になりたい」

 

そんな言葉を発するようになっていった。

 

そしてガソリン屋を辞め

運動が得意なので

ジムのインストラクターとして

アルバイトを始めた。

 

小さな子供たちに水泳を教えたり

そんな仕事もしていった。

 

本人も初めての世界に飛び込めたことを

心から喜んでいた。

 

 

私への感謝の気持ちを

その辺の男ができないようなやり方で

恥ずかしげもなく

表現してくれるようになった。

 

バレンタインにバラの花束を贈ってくれた。

海外ではこれが主流なんだって!

俺は海外スタイルで行くから

と誇らしそうに話していた。

 

 

 

その後、別々の道を歩み、結局は別れた。

でも彼も私も一生

この時の2人の生活は忘れないだろう。

 

 

私にとっても本当に貴重な体験だった。

自分にもこんな恋愛の仕方ができるんだ

こんな愛し方もできるんだ

と新しい自分を発見できた。

 

 

こんな経験があり

友人には年下の彼氏をおすすめする。

 

なにがいいって、年上の男性だと

求めすぎてしまうのだ。

「私より年上のくせになんでこんなに

〜なんだ」

と、私より優れているべきだと思ってしまう。

それで喧嘩をする。

 

でも年下にはそれがない。

未熟でもOKだし、いろんなことを

許せる。

 

「もっとこうあってほしい」

「もっとこうしてほしい」

そんなことを相手に思い始めたら

恋愛の危険信号だと思う。

 

 

 

 

今どこかで

幸せに暮らしていてくれたらいいな。

あったかい思い出。

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