ほんきっき

アスペルガー夫に悶絶する新妻のほんきにっき

その自己分析の仕方、一生自分がわからないと思う

f:id:mameranpu:20180608140135p:plain私のようなアラサー女子なら必ずしたことのある「自分探し」の落とし穴についての備忘録。 

最近私的“世紀の大発見”だったのが、「自分探し」の前にこれをしないと永遠に「自分」は見つからないという、ある重要なステップがあるということ。誰も教えてくれなかった大切なこと。

それはたった1つ。

 自分が親から受けた影響を遡って自覚するということ。

これは自己分析の本にはリストアップされてない。99%の人はしていない。

普通の自己分析でよくする方法は、自分の「強み」「弱み」「これまでの経験」「辛かったこと」「楽しかったこと」などをつらつら書き連ね、自分の思考や価値観を探っていくやり方。それを元に、本当に自分が人生でしたいことやワクワクできる仕事を探していくという過程になる。

でも、この方法で見つかった人っているの?自分が思う本当の「自分」というもの。

少なくとも私は、今まで就職活動や転職などで多々自己分析に取り組んでも、一向に「自分」をわかる日はこなかった。

なにか間違っていないか?漠然とした疑問を持ち続けてこれまで生きてきた。

 

その訳に最近ようやく気づいた。そうだ、これだ、これが足りなかったからだ。これをしなければいくら探したって「自分」なんて見つかる訳がないじゃないか。

もう、なんで誰も教えてくれなかったんだ。

 

 

自分を探す前にまずやることは、この1つだけ。

*****

「これまでに親からどのような育てられ方をして、どんな影響を受け、それが今の自分の性格や価値観にどう影響を与えているかということを遡って探し出して、自覚する」ということ。

 *****

 

 心理学のような話になるが、

人の性格は3歳までに決まると言われている。

「3歳までに、私は自分にけっこう責任を持って自分の性格作ったよ」っていう人はいるだろうか?そう、ブッタぐらいしかいない。

それなのに、自分の今の性格や考え方は全て自分が養ってきたように錯覚していないだろうか。それが根本の間違いだ。

親にどう育てられたかで、私たちの性格や価値観はすでに決まってしまっていたのだ。

自分ではどうしようもなかったということだ。

つまり、その親からの影響を受けまくった“歪んだ”状態の自分と向き合っても、永遠に“歪んだ”自己分析結果しか出てこないということだ。そこが大問題である。

それはまるで、もののけ姫のサンが犬神に育てられ、自分は犬神の子だと思い込んでいるのに「自己分析」をしても、そもそも人間だと思っていないため「自分が人間だ」という結果を導き出せないくらい、大問題である。

 でも、私たちは幸い考える頭を持っている。なので過去を遡って洗い出し、「親からこういう育てられ方をしたから今の自分はこんな考え方なんだな」「こういう親だったから自分はこんな性格になったんだな」と自覚していくことはできる。

そして、その性格は親の影響を受けてそうなったのだと発見したらどうするか。

「ああ、勘違いだったんだな」と自覚するだけでいい。そう、なぜなら、本来の自分ではなく、親からの影響を受けてしまっただけなのだから。

では具体的にどうすればよいのか?

 

具体的な方法は下記のとおり。

↓↓↓

  1. 父親と母親からどう育てられてきたのかを考える。  例)優しかった、よく怒られた、暴力を振るわれた、厳しかった、無関心だった、穏やかだった、あまりかまってくれなかった、話をよく聞いてくれた、聞いてくれなかった、過干渉だった、過保護だった、家庭内暴力があった、モラハラがあったなど
  2. 自分の家族構成的に受けてきた影響を考える。 例)長女だからしっかりしなさいと言われてきた、末っ子だから甘やかされた、次女だから放っておかれることが多かった、一人っ子だから常に注目されていた、など
  3. 幼少なのにいまだに記憶に残っている、親から言われて忘れられない言葉や出来事を考える。 例)「あんたなんかいらない」と言われた、両親が離婚した、暴力を振るわれて泣き喚いたなど

 

これで何がわかるのか。例えば私の場合は下記の結果。

↓↓↓

  1. 父親と母親からどう育てられてきたのかを考える。→父親はとんでもなく優しく、母親はとんでもなく厳しかった。長男がグレて家庭が崩壊しそうだったため、末っ子の私は失敗したくないと、あらゆる方法で私を束縛し支配した。あらゆることを禁止し、どこにも行かせない経験させないことで守ろうとした。
  2. 自分の家族構成的に受けてきた影響を考える。 →末っ子で年が離れてポンと生まれた長女だったため、大切に思われ過干渉を受けた。
  3. 幼少なのにいまだに記憶に残っている、親から言われて忘れられない言葉や出来事を考える。 →おそらく3歳頃、私が父に何かお願いごとをしていたら、母が父に「なんで子供のいうことなんて聞くの」と言っていた言葉が忘れられない。

 

具体的な考察

↓↓↓

1からわかること

  • 母から人生の半分の15年以上コントロールされ続けた→反動から人をコントロールしようとするため、自分の思い通りにことが動かないと不機嫌になっていた

*私は小さな頃からずっと自分の機嫌をなおせないことが多く、感情を扱えずに幼いなりに昔からずっと困っていた。なぜかわからなかった。それはずっと支配され続けてきた育て方が影響しているとわかった。自分が支配されると、その分周りを支配しようとする力が働くということだ。

 

2からわかること

  • あれをしたら危険、ここに行くと危険と常に言われ行動を制限され過干渉を受けていた→世界は危険なもの、危ないものと認識していった。何か自分で生き抜くスキルや技術がないと生きられない世界だと思い込み、いつもスキルがないまま生きて行くことが不安だった

*本来世界というものはニュートラルで、危険なものではない。それは植え込みで間違って危険だと認識してしまっていただけで、勘違いだった

 

3からわかること

  • 「なんで子供の言うことをきくの」という言葉→ずっと母は私の人権を考えてくれなかった。いつも「子供の言うことは聞かなくていい」という態度で、意見を聞き入れてくれなかった。やがて「私は話を聞いてもらえるに値しない人間だ」と思うようになっていった。そのため引っ込み思案でシャイな性格になった

*2,3歳の性格はいたって明るく目立ちたがり屋だった。本来の性格から離れ、親からの扱われ方で性格が変わり人格が形成されていくということだ。

 

 

 

最終目標:本来の自分を見つける

  • 以上の洗い出しを元に、「本来の自分の性格」を探し出すこと。それが最終目標。
  • 私の場合、今の性格にある「引っ込み思案」「シャイ」「恥ずかしがり屋」は、全く母親からの育てられ方で勘違いした世界観から生まれた人格にすぎないということ。本来自分は「価値がある人間なんだ」と気づいた。つまり、「かんちがいだった」と知るだけのこと。間違った世界観を正しく戻すということ。
  • 色々な勘違いを見つけたら、「これからはこのモードでいこう」と決めること。例)人生は大変だと思っていたのはどうやら勘違い→「簡単に幸せになれる」というモードで生きようと決める。

 

本来の世界は厳しくもなく、辛くもない。「普通」「ニュートラル」だ。

それを「世界は厳しい」「お金を稼ぐのは難しい」「幸せになるのは難しい」など思っているとしたら、それは完全に“親のおかげさま”と断言できる。間違っても自分のせいではない。

世界は本来普通にそこにあるものなのだ。色眼鏡でその世界を見ているのは、歪んだ価値観を親からもらった私たちだということ。

その歪んでしまったものの見方は、正せばよいだけだ。それが自覚する、ということ。

 

決断力。決めて斷つ力。こう生きようと決めて、他の選択肢を斷つ力。

これが人生で大切な力のひとつだろうと思う。