くらやみらんぷ

くらくなったららんぷを灯そう。

「彼って宇宙人みたいなの」という言葉には危険が孕んでいる。

こんにちは、らんです。

 

私にはアルペルガー夫がいる。

 

本人は認めたくないようで、診断もしていないが99.9%そうだ。

こういう場合よく世間で言われているのが、診断していないのに発達障害ADHDアスペルガーと決めつけるのはよくないのではないか、という声。

 

でも私はそうではないと思う。なぜなら身内、特に配偶者には必ずわかるだろうほぼ明確な事実だからだ。

もちろん、昔のように何も情報がなかった時代、自分の夫や妻がアスペルガーでも気づかないことも多かったと思う。相手の個性や性格と捉え、我慢してきた夫婦はたくさんいると思う。アスペルガーなどの発達障害男性が多いと言われているため、主に妻の方が多く悩み耐えてきたと思われる。

でも今は現代。科学も進歩し研究も進んでいる。現時点で夫や妻を発達障害アスペルガーADHDと特定することは容易いと思う。

 

友人によく聞かれることがある。

「どうして付き合ってる時に気づかなかったの?」

この問いの答えは、当事者なら皆わかるのではないだろうか。

それは、「結婚してから本性を出すのが発達障害者だから」である。

 

付き合っている時にはわからない。私の夫の場合、付き合っているときももちろん不思議なところは多々あった。私は彼のことを人に説明するときは決まって、「宇宙人みたいな人」と表現していた。よくわからない返答や行動や、メールの内容や表情をする変な人だと思っていた。歩き方話し方も普通の人とちょっと違う。同じ星の人とは思えなかったのだ。

ただ、そこがおもしろいと思っていた。独特で個性的。なにより仕事が抜群に出来て、尊敬していた。私に危害を加えることもなかった。

 

それが結婚してなぜ彼がアスペルガーだと気付いたのか。

それは、異常に発狂し出したり、物を投げたり、私に暴言を吐いたり、そういった家庭内モラハラと言える異常行動が増えたときだった。もう我慢ならないと思ったのは、彼が怒り狂って家の中に唾を吐き出したときだった。

「この人、なにかおかしい・・。」そう思って本からインターネットから情報を漁り出すと、わかった。あぁ、これだ・・。

彼の変わったこれまでの行動言動全てが、発達障害者の症状にぴったり合致していた。

そうか、これなら全て納得がいく。おもしろいくらい、彼の症状全てがモデルケースかのごとく本に書いてあった。「急に発狂する、暴れる、暴言を吐く、ものを投げる、次の日に全て忘れている、ころっと態度が変わる、謝れない、自分が悪いと自覚できない、すぐ逆ギレする・・」なんだこの人、典型的な発達障害者ではないか。

 

初めは面食らった。なぜなら私の知識が浅すぎて、アスペルガーというものは空気が読めない、仕事ができない”色々できない”人だと思っていたからだ。

こんなに仕事が出来て頭の回転が早くすごい人だと思っていた人が、発達障害者なんて信じられなかった。

でも、そういう人が山ほどいることを調べていく内に知っていった。むしろ、アスペルガーの特徴の1つがIQが高く知能が高いことだ。天才的な特性を持つ人なのだ。

 

そこから私の彼との新たな段階の戦いが始まった。

 

彼に第一にまず「あなたは発達障害だと思われる」と告げてみた。ことあるごとに発狂されて暴れられてはたまらないからだ。本人の自覚を促すしか解決策はないと思った。

でもこういう状況になった方のあるあるかもしれないが、本人は決して認めない。

「自分は違うと思う。むしろあなたが発達障害ではないか」と言い返される始末だった。

アスペルガーの特性だが、まともにやり合うとらちがあかない。それでも、ぶつかりながら何度か本人に伝えていった。

しぶしぶ、もしかしたらそうかも、と本人が若干認めるまでにはなった。

 

私が彼をアスペルガーだと考える理由はもう1つあった。

それは、以前彼が「俺、文字が読めないんだよね。いや、読めるんだけど、頭の中に意味として入ってこないの。意味わかる?本とか教科書とか昔から読めなくて、大人になって知ったんだけど、それが学習障害ってやつだったみたいなの。」と言っていたことだ。

その時私は「へ〜。」と聞いていただけだったが、発達障害のことを調べていくと衝撃的なことが書いてあり、またびっくりした。

発達障害は、文字が読めないなどの識字障害と併発することが非常に多い」

という事実だった。そうか、ますます確実ではないか。彼は発達障害と識字障害を併発している人だったのだ。

 

ただ本人も発達障害を認めたと思ったら認めなかったり、当事者に自覚を促すことは困難を極めた。

なぜなら、「本人が困っていない」からだ。彼は仕事でも上手くいっており、人からの信頼も厚く、人への態度もよく、いたって順調だからだ。私との関係以外は。

 

どうして周りには優しく穏やかで、家に帰ってきた途端私にはわがままで自分勝手な男になるのか。理解不能だった。家庭ではただのわがまま男だった。いや、2歳児に戻った聞かん坊の悪ガキだった。いやいや、周りに優しくできるなら、私にもしろよ。

 

私の色々な攻防、抵抗、防御虚しく、心が病みそうになって疲れ果ててしまったのは、結婚後たった8ヶ月後だった。ああ、これがカサンドラ症候群」というやつね。いくらなりたくなくてもなってしまう怖さを感じた。「早めに逃げた方がいいかも」と思った。

私は彼に離婚届を突き出した。「もう耐えられない。こんな結婚生活が続くのは私にとって地獄。私は仏ではないし、あなたの自己中心的な行動に永遠耐え続けることは不可能です。もう無理なので、離婚して。」と、できるだけ感情を入れず、淡々と伝えた。アスペルガーは人が感情的になると全く受け付けないからだ。

彼は相当ショックだったようで、怒ったり、「そんなに俺のことが嫌いならもういいよ、離婚しよう」と言ったり、「やっぱりもう少しがんばれないの」と言ったり、二転三転しながら「もうちょっとがんばりたい」という気持ちに落ち着いたようだった。

翌日、私は「キレないこと」「ちゃんと診断を受けにいくこと」など彼にいくつか条件を出し、それを守ってくれるならもう少しがんばってみることを告げた。

 

それから今、約4ヶ月が過ぎた。なんとかまだやっている。診断はまだ行くことが叶ってないが、いずれまた事が深刻になる日が来たら病院に連れていこうと思っている。やはり、本人も私からではなく、専門家からきちんと手順を踏んで「あなたは発達障害です。」または「グレーゾーンです」とでも言われたほうが納得がいくだろうからだ。

 

これを書こうと思ったのは、昨日彼と不毛な喧嘩をしたからだ。「このアスペ野郎」と罵声を浴びせたくなるほど、理不尽な内容だった。でもだんだん私も相手の特性を掴んできているため、そう簡単にへこたれなくなった。

今やまるで、試合に臨む選手の気分だ。戦いは対戦相手のことをよく知ることからというように、相手のくせや苦手なところ、性格を把握し勝ちに行くための戦法を練る。作戦が功を奏すということを肝に命じて彼に挑む必要がある。

そう、私に今必要とされているのは、鋼のメンタルだ。発達障害者の妻というのは、この鋼のメンタルがなければただコテンパンに打ち負かされて終わりだ。

私はこのメンタル強化と戦法強化のため、日々必死で訓練中だ。これからの道のりは長い。

 

こう聞くと、彼のようなアスペルガーなりADHDなりの発達障害者と一緒にいるメリットはゼロではないかと思われるかもしれないが、そういうわけではない。彼らには誰も持っていない長所をふんだんに備えているからだ。

彼らは特殊能力を備え、彼らしかできないころでこの世界が良くなるよう貢献できる人たちだ。私が彼とまだ頑張ろうと思えるのは、そんな彼の将来の可能性が楽しみだからである。一緒に何か世界に対して良い事を成せたとき、全てが報われるように思う。

 

もっとも、その可能性が見出せなくなったときはどうなるかわからないが。

今のところ、最善を尽くして上手くやっていこうと思っている次第です。まだやってませんが、これからは夫に効くサプリも探して試していく予定です。発達障害には栄養面から補給し改善を図るという目線も大変大事らしいからだ。

 

同じ境遇で悩む方々にとって少しでも何かお役に立てればと思い書いてみた。これからも夫とのことを色々書いていこうと思う。

 

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では、また。