くらやみらんぷ

くらくなったららんぷを灯そう。 *****アスペルガー夫を持つアラサー主婦のこんなはずじゃなかった七転八倒新婚ライフ*****

母を許す

私は母を憎んでいた。

いつも嫌いだ嫌いだと思い続け、母と話をする時はぶっきらぼうな話し方しかできなくなっていた。

 

なぜこんなに母と合わないのだろうと、学生の頃はよく考えていた。

「昨日はママとショッピング行ってきたの」とウキウキ話している友人が羨ましかった。

なぜ血が繋がった親なのに、合わないなんてことがあるのか。

まだ若い私には理解ができず苦しんでいた。

 

その私を救ってくれたのは一冊の本だった。

社会人になってからだったが、斎藤一人さんという方の「地球が天国になる話」という本だった。

何気なく書店で手にとって、立ち読みをしてみた。

少し読んだら、どこからともなく涙がぽろぽろ溢れていた。自分でもびっくりした。

自分が思う以上に心が書かれている言葉に反応しているようだった。

 

何を読んで救われたのか。

 

それは、「親は完璧ではなく未熟なんだよ」という内容だった。

 

それまで私は、親は自分より優れているものだと思い込んでいた。

親は自分より人間力があるはずだし、親が子供より未熟なはずがないと思っていた。

世界はそういうものであるはずだと思っていた。

 

でも、現実はそうではない、ということをこの本に教わった。

親が、子供より精神的に未熟な場合もある、ということを知り、言葉通り目から鱗が落ちた。

そして、そこから全ての謎が瞬く間に解けていった。

 

そうか、だから母はあんなにいつも理屈の通らない無茶苦茶なことを言っていたのか。

だから母はあの時こんなに私を打ったのか。

だからこんなに私を束縛し続けたのか。

 

全て、なんだそうだったんだ、と腑に落ちた。

そんな自分にとって決定的な瞬間だった。

 

どうして私は親が自分より優れているものだと思い込んでいたのだろう。

母は弱くて、劣等感の塊だったんだ。

未熟なりに子育てに奮闘し、もがいていたんだ。

 

それが人間なんだ。そう感じた。

 

その日から、物の考え方が変わった。

母を許そう、という気持ちになっていった。

 

これは今から10年以上も前の出来事だったが、今でも覚えている。

今振り返ると、あぁ、この時が考え方を変えることができた転機だったな、と思い出す。

 

今の私に、母を憎む気持ちは1%も残っていない。

その日を機に、10年掛けて気持ちを整理してきた。

 

今は、いつ母が死んでも自分が後悔しないよう、できるだけ一緒にいる時間を作っている。

 

憎まれるほうも辛いが、憎むほうも辛い。

 

そんな気持ちから解放され、こうやって振り返られる今を嬉しく思う。

 

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